スタニスラフ・ブーニンというピアニスト
おはこんばんは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
本日は、昼間~夜にかけて横浜のほうのクライアントさん事務所にて制作会議がありますので、日付が変わったばかりのこんな夜中に更新です。(笑)
さてさて、あなたには特定のお気に入りのピアニストはいますか?
ボクは、小学校高学年の頃にポーランド出身の大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインが弾くショパンに衝撃を受けて以来、何十年もずっと彼と彼のピアノを敬愛し続けています。
最初に聴いたのは、確かショパンの≪ワルツ集≫か、≪ポロネーズ集≫だったと記憶しています。
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真の天才とは彼のことかもしれません。
たった2歳でピアノを弾き、4歳で自身の特別な才能に気付き、自覚したといいます。
凄すぎでしょ…(笑)
このまま、ルービンシュタインについて書き綴りたいくらいですが、今回はやめておきますね。
さて、それでは今回のお題、スタニスラフ・ブーニンです。
最近の若いクラシック好きな方のうち、一体どれほどの人が彼の演奏を聴いたことがあるでしょう?
それ以前に、彼の存在や名前を知っているのでしょうか?
あっ、ひとつ思い出しました!
辻井伸行さんが赤ちゃんの頃、ブーニンの英雄ポロネーズのCDだけに反応したというエピソードがありましたね。う~ん…有名な話はそれくらい??
ブーニンは、1985年のショパン国際ピアノコンクール優勝でセンセーショナルなデビューを飾り、一躍時の人となりました。そして、才能は十分だったはずなのに、日本以外の国では全く名声を得られなかった残念すぎるピアニストでもあります。
現在、彼はどこでどういった活動をしているのでしょうか。
まだまだ50歳そこそこで、順調に行っていれば脂の乗ったベテランピアニストとして名前も知れ渡っているはずなのに…
そもそも、今もちゃんとピアノを続けているのか? ←そこ?(苦笑)
てか、ロシア亡命後にドイツに渡ったとか、日本女性と結婚したとか、当時はいろいろと話題も絶えなかったけど、今じゃ全く音沙汰なしですよ。
衝撃の第11回ショパン国際ピアノコンクール覇者
第11回のショパコンは、ドキュメンタリー番組としてNHKが特集を組み、話題騒然となりました。
この回の覇者、スタニスラフ・ブーニン(当時19歳)によって巻き起こった、いわゆる『ブーニン・フィーバー』という現象です。
ただし、あくまでも日本だけの話ですけどね。
▲こちらは第2位のマルク・ラフォレと、第5位のジャン=マルク・ルイサダ
≪ピアノの森≫に出てくるダニエル・ハントって、ルイサダがモデルですよねぇ…(笑)
特に日本人はミーハーな民族ですから、一部の人が目新しいものを見つけると、その本質を見極めようとすることもなく、みなさん右向け右で追従しちゃいます。
そして飽きたら何の躊躇もなくポイして、その後一切見向きもしなくなります。
まぁ大なり小なり、どんな事にも共通して言えることですけどね。
決して、ブーニンに関してだけのことではありません。
でも、同じ第11回で4位入賞した日本人ピアニスト小山実稚恵さんは、その後も研鑽を怠ることなく、今でも息の長い音楽活動を続けていらっしゃいます。
レパートリーも膨大で、その演奏や曲に対するアプローチには、彼女の聡明さを十分に伺い知ることができます。
それらは歴史的に群を抜くものではないかも知れませんが、プロの世界でも高いレベルにあることは間違いありません。
話を元に戻しましょう。
ボクもこのドキュメンタリー番組をテレビでリアルタイムに観ていたのですが、ブーニンのピアノに素直に感動したものです。
当時のロシア(旧ソ連)は、ショパコンには毎回2~3人という国内でもトップクラスの精鋭たち(上位入賞を狙えるピアニストたち)しか送り込まない体制を敷いてました。
そして、ブーニンも例外なく、旧ソ連という巨大国家の威信を背負った、将来を期待された特別なピアニストだったのです。
かくして、彼はまんまと本選(決勝)まで進み、優勝はもちろんのこと、ポロネーズ賞とコンチェルト賞まで受賞しました。
ボクも音源(CD)を持っていますが、彼が本選で弾いた
≪ピアノ協奏曲 第一番 ホ短調≫
のなんと美しいことか!
残念ながら、この音源は今となってはほぼ出回ってないので、商品自体を紹介をすることはできません…
ミスタッチが若干多めではあるものの、歯切れのよい明瞭で瑞々しい彼の演奏は、今聴いても本当に素晴らしいのです。
そんな稀有な才能を持つ若干19歳の青年が事実存在したわけですから、今の彼の状況が全くもって残念すぎるし、オーバーでもなんでもなくクラシック界の重大な損失だと思うのです。
ブーニンは猛スピードで頂点を極め、そして失墜した。
祖父はゲンリッヒ・ネイガウスという名門モスクワ音楽院の教授で、エミール・ギレリスやスヴャトスラフ・リヒテルという世界的ピアニストの師匠です。
父は、名ピアニストのスタニスラフ・ネイガウス。母はモスクワ音楽院の先生でした。
しかし調べたところ、両親はブーニンが幼い頃に離婚し、母が引き取ったということなので、直接父の教えは受けてないようですね。
また、ブーニンが生まれた頃にはすでに祖父は亡くなっていたので、その後彼がピアニストとして成長したのは、純粋に血筋の良さなのでしょう。
4歳でピアノを始め、17歳でロン=ティボー国際コンクール優勝。
モスクワ音楽院では、セルゲイ・ドレンスキーに師事し、19歳でショパコン優勝。
華々しいデビューを飾って、これからって時(1988年)に、旧・西ドイツに亡命。
グラモフォンレーベルからちょいちょいCDをリリースするも、ヨーロッパではもうすでに相手にされずに尻つぼみ状態。
ネットで調べると彼のバイオグラフィーは良いことばかり書いてあります。
確かに、ショパコンの覇者という肩書きの持ち主なので、コンサートツアー等もそこそこ行っていたし、様々なイベントへの出演依頼もあったようです。
しかし、決してヨーロッパでは大好評は博してないし、高い評価なんか受けてません。
この間、彼になにがあったのか分かりませんが、亡命したくらいですから、ピアノ以外に彼の身の上に負担をかける何らかの問題があったのかも知れませんね。
しかし、曲に対するアプローチもわざとらしいほど屈折していたし、もう何が何だかわからない演奏スタイルを漫然と続け、研鑽を怠ったのは事実なんですから、彼の失墜は当たり前の出来事だと思います。
いずれにせよ、結果として日本での細々とした人気に頼るしかメシの種(お金)にはならず…だからなのか分かりませんが、現在は日本人と結婚し日本に住んでるみたいですね。
ここまで落ちたことで、ショパコン覇者としては物足りなさ甚だしいし、歴史的に重要なピアニストから確実に除外されているので、今後彼がクラシック界で再び浮上することは不可能でしょう。
厳しいことを言えば、単なる『ピアノが上手なおじさん』で、
「彼のピアニストとしてのキャリアのピークは、ショパコンを制したあの夜だった。」
と評されても仕方のないことですね。
哀しいけれど、それもまた人生…
それではまた!(T-`)/~~~
クラシック番組:Blu-rayコレクション
おはようございます、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
ボクは、個人事業主としてグラフィックとWEBデザインの仕事を自宅事務所でやっているのですが、最終的な納期さえしっかり守っていれば、あとの時間をどう管理するかはかなり自由が利きます。
ですから、仕事中はBGMとしてずっと好きなクラシック音楽を流していますし(現在はクラシックFM中心)、空いた時間にブログネタを探したり、楽譜を引っ張り出して眺めたりできる環境にあります。
つまり、毎日、朝から晩まである意味クラシック三昧の生活を送っているわけです。
おそらく、お勤めの方から見たら「なんて羨ましい環境なんだ!」と思われるかもしれません。
が、ボクはボクなりに収入を安定させるための努力はすれど、なかなかうまいこといかないことも多々あるので(^^;; ちゃんと決まったお給料を会社から貰っている人が逆に羨ましかったりするのですけどね。
ぶっちゃけボーナスもないし…(笑)
でも、その代わりにギスギスした対人関係だとか、上司や同僚に気を遣ったりとかの必要が全くないので、そこは自分でも恵まれた環境だとは思ってます。
人生で最も長い時間を費やしている仕事でのストレスが一番辛いですものね。
さて、そんな感じで、時間が空いたとき(仕事の谷間や本当に仕事がないとき)にコンスタントにやってることがボクにはあります。
それは…
録り溜めたクラシック番組のCMカットとチャプター編集
です!(笑)
みなさんもご存じのことと思いますが、最近のブルーレイレコーダーって、キーワードとして任意の語句を登録すれば、番組名や内容に引っかかって勝手に録画してくれる便利な機能がついてますよね。
ボクの場合、その登録しているキーワードは…
もっといろいろ細かく、例えばピアニスト名で『ルービンシュタイン』とか『ラン・ラン』とか入れることもできますが、彼らが弾くのは結局ショパンだったりベートーベンだったりリストだったりするので、特に登録の必要がないのですよね。
当然、上記の条件だと、辻井伸行さんがチャイコフスキーを弾く番組があったら、もれなく録り損ねちゃいますね。(笑)
逆に、バッハに引っかかって、競馬とか全く興味ないものがアホみたいに録画されちゃったりとか… ←お馬さんの名前によくあるみたい。(^^;;
そんなこんなで、ボクが求めているものでよく自動録画されているのは
こんなところでしょうかね。
結構3ヶ月とか平気で放置してるので、気付いたときはBlu-rayディスク1枚分くらい溜まっちゃいます。
で、チャプター編集して(民放ならCMカットして)Blu-rayディスクに焼いて保存するのです。
それにしても、民放にもっと頑張って欲しいですね。
ち~っとも面白くないお笑い芸人番組ばっかりやらないで、もっと教養のある番組作りをして下さいよ。ほんとにレベルが低い番組ばっかりで、ヤル気が感じられません。
ディスクに焼いた後のお楽しみ、ジャケット制作
あっ、今「なにそれ?」とお思いになられましたか?
う~ん、しょうがないなぁ…ではご覧に入れますよ♪ ←どーやら見せたいらしい…(笑)
▲はい、ド~~ン!(^-^)/ これ全部、自作です。なかなか統一感あっていいでしょう?
予めPhotoshopでテンプレートだけ作っておいて、好みの画像をGoogleで検索し、色補正やフィルターを駆使してデザインしたあと、裏面にプログラム名を入力します。
このサイズはA4内で収まるので、自宅のプリンターでスーパーファイン用紙に印刷して、カットしてケースに入れていっちょ上がりっ♪
デフォのプラケースのままでも全然問題ないんですけど、どうせ保管するのであれば、ちゃんと既製品みたいに作っておきたいんですよね。
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▲なので、ボクはこのBlu-rayケースを使ってます。上と下の製品の違いは厚さです。背ラベルの幅ですね。これは好みの問題です。
仮にもプロのデザイナーなのですから、こういうところで拘りを捨てたら、クリエイターとしてお終いですよね。(笑)
そういえば、そろそろ自動録画した番組が溜まってきている時期なので、また新しいコレクションを追加制作せねばなりません。
よし、仕事の合間を縫って数日中にやっつけちゃおう~!
それではまた!(^-^)/~~~
ピアノのカタログを眺める幸せ
おはようございます、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
さて、今回も張り切って書いていきますよ~!
早速タイトルの件ですが、新聞折り込みの特売チラシを毎朝くまなくチェックする主婦ではありませんが…う~ん、いや、結構近いものがあるかな?(笑)
以前少しだけ触れたことがありますが、ボクは昨年末まで、横浜でデザイン事務所兼ピアノスタジオとして防音物件を借りていて、そこでKAWAIのグランドピアノを所有していました。
ところが、諸事情により事務所を解約しなければならなくなり、東京の自宅(戸建)では住宅メーカーの保証の問題があってピアノを設置できなかったので、泣く泣く手放したという経緯があります。
ピアノを手に入れたのは、最終的に手放した日のほんの9ヶ月前の2016年3月。
購入まで半年間かけて、自分が知る限りのメーカーのパンフレットをかき集め、ネットでいろいろ調べ上げてメールや電話で質問したり、実際に展示してあるピアノを試弾をしに行ったり…
憧れのグランドピアノを手に入れて、それを弾いている自分の姿を想像しながらワクワクの日々を送ってました。
ちょっと遡って…電子ピアノを買ったお話
ボクがピアノを始めたのは、2013年のゴールデンウィークです。
クラシック音楽はもともと大好きで学生時代から聴いていたので、ピアノを趣味にすることに関しては、能天気な性格も手伝ってか(笑)敷居が高い感じは特にしませんでした。
ただ、当時はマンション暮らしということもあり、グランドピアノはおろかアップライトでさえままならない環境だったので、電子ピアノから始めることにしました。
『電子ピアノはピアノではない。』という認識だけは最初からなぜか強かったのですが、たぶんネット情報の刷り込みでしょうね。(^^;
しかし、サンプリングとはいえショボイ音がする安物ではモチベーションも上がらないので、20万~25万の中級クラス(?)のものでYAMAHA、KAWAI、Roland、CASIO等のパンフレットを集めて慎重に検討しました。
※RolandやCASIOというピアノメーカーでない会社が電化製品として製造していることからも『電子ピアノはピアノではない。』ということがわかると思います。
▲最終的には、YAMAHA Clavinova CLP-440を無事に購入。バイエルもハノンもやらず基礎もできてない状態で、毎日毎日ショパンを練習したものです。
それでも、3ヶ月ほど練習して少しづつ上達してくると、アコースティックピアノ(生のピアノ)が弾きたくなってくるものです。週1回2~3時間、ピアノスタジオを借りて練習するようになりました。
そのうち色気が出て(笑)たまにSTEINWAYのピアノが置いてある部屋を借りたり… もうここまでくると、自分だけのピアノが欲しくなるのは当然の話です。
毎月スタジオ代で3万円近くもかかるであれば、ローンで買っちゃったほうがいいですからね。
ちょうど、事務所を借りようと計画していたので「じゃぁ、いっそのこと防音ルームを借りてピアノ入れちゃおっか!」というノリでグランドピアノを購入することにしたのです。
夢がたっぷり詰まったグランドピアノのパンフレット
さて、まずはパンフレット集めからスタート!
YAMAHA、KAWAIは当時住んでいた横浜にありましたので、CXシリーズやGXシリーズのパンフレットは簡単に入手できました。
あとは、国産であればDIAPASONがあれば資料としては十分なのですが、せっかくだから観賞用に以下の高級ピアノのパンフレットもネットで取り寄せました。
…いや、絶対に買わない(買えない)のですけどね…(笑)
Boston(ボストン)
Bosendorfer(ベーゼンドルファー)
C. Bechstein(ベヒシュタイン)
Fazioli(ファツィオリ)
PETROF(ペトロフ)
Shigeru Kawai(シゲル・カワイ)
▲こうやって並べると圧巻ですね。もうドキドキしてしまいます。d(⌒o⌒)b♪
カタログが届いてからというもの、毎晩毎晩、風呂上りにビールを飲みながらの鑑賞タイム。それがボクのルーティンワークとなりました。
そして、かねてから『ピアノは絶対黒派!』だったので、木目とかの割増料金も考える必要なく、艶々とした重厚感のある漆黒の躯体に見とれてウットリしたものです。
そのときにドクドクと溢れ出たアドレナリンのおかげで仕事も捗り、充実した日々が過ごせました。
ちなみに、最初から新品を買おうとか全然思ってませんでした。
ある程度年数が経っている中古の方が弦も安定しているし、よく鳴ってくれるという知識だけは持っていたからです。
その後、時が満ちて浜松市まで試弾に赴き、KAWAI RX-2(2004年製)という理想的な音色を奏でてくれるワンオーナーの中古ピアノを手に入れることができました。
先に書いた通り、諸事情によりたった9ヶ月という短い期間で手放すことになったのですが、その間はとても幸せなピアノライフを送ることができましたよ。(^-^)/
心にも栄養を♪
いま考えると、ピアノ購入計画がここまでボクのライフスタイルに彩を添えてくれてたなんて…
もう今後ピアノは買わずに、こういう想いを馳せる時間が持てるだけで十分じゃないかと思ったりもしますね。美味しい夢は最後の最後までとっておくっていうか。(笑)
どちらにせよ、今はグランドピアノを置ける場所もないことだし、たまには夜にピアノのカタログを眺める時間を復活させてみようかな?
今のボクにとってピアノのカタログは立派な大人のホビーであり、それを眺めることはこの上ない贅沢な時間だと思ってます♪
ささやかでも心が満たされる時間、あなたは持っていますか?
心に栄養を与える方法は、特に贅沢をしなくてもたくさんありますので、なにか夢中になれるものをひとつ探してみるのも楽しいかも知れませんよ。
それではまた!(^-^)/~~~
たまにはショパン以外のクラシック音楽でも…
おはようございます、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
昨日は、近所の小学校の運動会でした。←だからなんなの?(笑)
実は、小学校の校庭の砂塵で困っております。←知らんがな…(--;;
と、ひとりツッコミやってみましたが、結構頭抱えてるんですよねぇ。
自宅は、校庭からだと風下エリアにあるので、普段から窓を長時間開けっ放しにしておくと、フローリングが砂塵によってうっすらとコーティングされちゃうという…
もう、ザラザラですよ。処置なしです。
窓際に飾ってあるミッキーとミニーのぬいぐるみがドブネズミになってしまうレベルですよ。
まぁ、文句言ったところで仕方のないことなんで、何らかの対策を講じるしかないんですけどね。
窓に取り付ける砂塵用フィルターとかあるのかなぁ? あとでちょっと調べてみよ~っと。
さてさて、いつもショパンとピアノを中心とした記事ばかりなので、たまには他の作曲家や器楽曲についても触れてみようと思います。
J.S.Bach(ヨハン・セバスティアン・バッハ)
ボクがショパンの次に好きな作曲家は、ヨハン・セバスティアン・バッハ。
科学的にも、バッハの曲は集中力が増して勉強や仕事の能率が上がるということが実証されていて、作業中にBGMとして流しておくといいみたいですよ。
個人的には、平均律クラヴィーア曲集や、ゴルドベルク変奏曲が好みではあるんですが、バッハ作品の中ではむしろピアノよりもヴァイオリンの曲の方が聴き入っちゃいますね。
大学時代からの愛聴盤は、鬼才と言われるヴァイオリニスト
ギドン・クレーメルの≪ヴァイオリン協奏曲≫です。
といっても、ヴァイオリン協奏曲第一番&第二番ではなく、2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調の方をヘビロテでかけてました。
とにかく、他の模範演奏者に比べてテンポが圧倒的に速く、明瞭で活気のあるゴージャス感満載の演奏を聴かせてくれます。
初めてクレーメルのCDを聴いたとき「こんなバッハがあっていいの!?」ってくらい結構な衝撃を受けたことを記憶しています。
異端児と謳われたドイツ出身の貴族チェリスト、ニコラウス・アーノンクールを遥かに超える前衛的な演奏でした。
- アーティスト: クレーメル(ギドン),バッハ,グリンデンコ(タチアナ),アールグリム(イゾルデ),ウィーン交響楽団
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▲毎朝、大学の講義へ向かう前に≪2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調≫を大音量で流して準備してました。なつかしい…
その他のヴァイオリンの曲では、無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータが有名ですね。
特にパルティータ第2番の終曲である≪シャコンヌ≫は、バッハを代表する押しも押されぬ名曲で、後にヨハネ・ブラームスやブゾーニがピアノ用に編曲しています。
また、ナルシソ・イエペスという超一流クラシックギタリストがギター用に編曲したものもあって、それは「えっ…これほんとに一人で弾いてるの!?」ってくらいの編曲でした。
無伴奏チェロ組曲もまた素晴らしい曲集です。
第1番ト長調の前奏曲が一番有名ですが、チェロという人間の声に最も近いといわれる弦楽器が奏でる温かく優雅な旋律は、万人の心を落ち着かせてくれる不思議な力があります。
静かな夜に、お酒とともにチェロ鑑賞などいかがですか? □o(▽ ̄ *)
▲ボクがオススメするチェリストはミッシャ・マイスキー。見た目、ほぼラモス瑠偉です。
マルタ・アルゲリッチと親睦な付き合いがあり、数多くの音源を残してます。
生涯に渡り膨大な作品を生み出したバッハのすべてを書くには、ボクの知識など取るに足らないほど貧相なものなので、もっと時間をかけて勉強してからアウトプットしたいと思います。
でもボクの知る限りでは、天才バッハの作品に『駄作』というものがただのひとつも見当たらないということだけは自信を持って書かせて頂きます。
L.V.Beethoven(ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーベン)
ボクが三番目に好きな作曲家は、難聴を患いながらも数々の傑作を世に送り続けた史上最高レベルの天才作曲家、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーベンです。
ヨーゼフ・ハイドンを師に持つベートーベンは、ピアノの即興演奏のスペシャリスト。名だたる名演奏家の中でもズバ抜けたヴィルトゥオーゾでした。
クラシックの知識が全く無いあなたでも、ベートーベンの名前や有名な曲はきっと知っているはずです。(^-^)
オススメは、これまたアヴァンギャルドなピアニスト、フリードリヒ・グルダのピアノ・ソナタ全集。
彼も非常にチャレンジ精神が旺盛な性格だったようで、クラシックピアニストからジャズピアニストに転向しようとして周囲に猛反対されて断念したというエピソードが残ってます。←どんだけヤンチャなんだ…(^^;;
先述のギドン・クレーメルもそうなのですが、自己主張の強い演奏家って相対的に曲のテンポがすこぶる速いんですよね。(笑)
それだけ腕が立つということなのでしょうけど、このグルダのベートーベンも非常に軽快なテンポで演奏されてますので、全32曲丸一日かけてても新鮮で飽きることがありません。
また、このグルダはマルタ・アルゲリッチのお師匠さんでもありまして、「なるほど、彼女のあの情熱的な演奏スタイルはグルダから引き継いだものなのか!」(?)と変に納得させられるほどのヴィルトゥオーゾです。
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▲これ聴いちゃったら、その辺のヌルいピアニストなんて聴けなくなりますのでご注意ください。
ボクが、ベートーベンの最も偉大だと思うところは、それまでの『王侯貴族だけの音楽』を『一般市民が楽しめる芸術音楽』として定着させたことです。
ということは、彼はどこぞの貴族のお抱え宮廷作曲家ではないということになります。
要するに、音楽家というものを職業として確立させた最初の人物こそがベートーベンなのです。w(゚o゚)これはスゴイ!
古典派~ロマン派へと偏移していった時代に生きたベートーベン。しかし、ある意味この時代の偏移の仕掛け人こそベートーベンだったのではないかと感じます。
そして、ベートーベンがクラシック界に残した最大の遺産は、壮大なスケールで書かれた計9曲から成る交響曲でしょう。
・主題を知らない人を探す方が難しい 第5番『運命』
・穏やかな田舎での生活を描いた 第6番『田園』
・のだめのOPとしても使われた人気が高い曲 第7番
・第4楽章が歓喜の歌として名高い 第9番『合唱付き』
当時、初演が失敗に終ったものもいくつかありますが、あくまでもそれは興業的なものであり、作品そのものの失敗ではありません。
その証拠にこれらの作品は、後のロマン派の大作曲家たちに多大なる影響を与えたとして、今もなお交響曲の頂点に君臨し続けています。
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▲このクラウディオ・アバド×ベルリン・フィルハーモニーの第7番は、外連味(けれんみ)のない正統派な演奏として超絶オススメです。
ショパンは、ピアノの詩人と呼ばれている通り、ほぼすべての曲はピアノ独奏曲か協奏曲が占めています。
これに対して、バッハやベートーベンは鍵盤楽器のみならず、弦楽器や金管・木管楽器等の器楽曲や協奏曲等も数多く作曲しています。
ですから、きちんと音楽を総合的に勉強した専門家でない限り、彼らの作った曲の本質を理解したうえで解説するのは非常に難しいです。
まぁ本来、音楽なんて口で語るものではないですからね。(^^;
所詮、評論なんて頭でっかちなオッサンの戯言です。(笑)
なんだか、ベートーベンのことを考えていたら、『のだめカンタービレ』を観返したくなってきましたよ、コレ。(^-^)/
今日は仕事をお休みして一日中DVD三昧やってみようかな?
それではまた!(^-^)/~~~
フォルテピアノの魅力 PART2
おはようございます、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
前回のPART1では、鍵盤楽器の誕生~現代のピアノの基礎となる構造を持つ≪フォルテピアノ≫に進化るすまでの過程を解説しました。
今回のPART2はその続きとなりますが、≪フォルテピアノ≫の時代で進化を止めて、その魅力を語っていきたいと思います。
▲浜松市楽器博物館所蔵の、1830年製 PLAYEL PIANO。
これは、まさにショパンが生きていた時代に製造されたフォルテピアノです!
普段は展示されているみたいですが、レコーディングやリサイタルで実際に弾かれている今もなお現役バリバリのピアノです。(^-^)
ショパンが愛したPLEYEL(プレイエル)
PLEYEL社は、ハイドンにも師事したことがある、音楽家であり実業家でもあるイニャース・ジョセフ・プレイエルが1807年に設立したピアノ製作会社です。
そして、彼の長男であるカミーユ・プレイエルもまた優れたピアニストで、ポーランドからオーストリアを経てフランス・パリへと移ってきたショパンと非常に親交が深かったと言われています。
その後、ショパンはサル・プレイエルというPLAYEL社所有のホールにてパリデビューすることになるのですが、これがショパンとプレイエルピアノとの運命的な出逢いです。(今もこのホールはパリ8区にあり、様々なイベントが催されています。)
当時はすでに、リストが使用していたエラールという非常に優れたダブル・エスケープメントという機構を持つフォルテピアノがあったのですが、ショパンはあくまでもシングル・エスケープメントに拘りがあったようです。
また、ショパンはエラールの持つ音の派手さがあまり好きではなかったようで、それを示すような以下のような言葉を残しています。
「プレイエルは完全無欠だ。」
くぅ~~っ、かっこいい~~~!v(≧∇≦)v
ん? 待てよ…ってことは、現代のピアノがこの時代から大きく進化したのは、リストとエラール社の貢献が大きかったわけですから、もしショパンが今の時代に蘇って最先端のピアノを弾いてもお気に召さない可能性が高いってことですよね? てか、100%気に入らないでしょうね。(笑)
自身の作品には繊細なタッチを要求するショパンですから、こんな馬鹿でかい音がするピアノなんか弾けるもんか!って感じでしょうか。(^^;;
事実、ショパンは生前はもっぱらサロンでのコンサートばかりで、現代のようなオーケストラを従えて大ホールで演奏したことなどありませんでした。
自身のピアノ協奏曲にしても、ソロまたはオケパートをピアノで演奏することの方が多かったくらいなのです。
さてさて、今回も豆知識のお時間です。(笑)
このサル・プレイエルでのコンサートのお膳立てをしたのは、カミーユ・プレイエルの他に、高名なピアニスト兼指導者であったカルク・ブレンナーが挙げられます。
ショパンがポーランドにいた時代から師事していたエルスナーはカルク・ブレンナーに批判的だったのですが、当のショパン本人は、こうやって何かとサポートしてくれるカルク・ブレンナーは信頼に値する人物だったようです。
そして聴衆の中には、リストやメンデルスゾーンといった超ビッグネームが顔を揃えてました。
彼らは、ショパンのこの華々しいパリ・デビューコンサートに立ち会っていたのです。
当時、飛ぶ鳥を落とす勢いでパリのサロン界を席巻していた青年音楽家たちが、その後同志として意気投合したのはお分かりでしょう。
なんか、もう想像しただけで背筋がゾクゾクしてきますよね!v(≧∇≦)v
ショパン+PLEYELの音色を同時に感じられるDVD
とにもかくにも、ショパンの曲はすべてが繊細で鍵盤に触れるようなタッチが要求される曲ばかりで、例えフォルテシモの指示があったとしても、リストの曲のようにガンガン弾くのは好ましくありません。
ショパン特有の美しい旋律は、時に4、5指でグリッサンドするような指遣いでレガートに囁くように弾かなければならず、そこがプレイエルのフォルテピアノと相性が良かったのでしょう。
現代のフォルテピアノ奏者として数々のピアノコンクールで優勝の経験がある小倉貴久子さんは、ショパンの曲を在りし日のまま再現してくれる希少なピアニストです。
下のDVDには、彼女の素晴らしい演奏が収録されています。
楽器の世界コレクション2 PLEYEL PIANO_プレイエルのピアノ_室内楽で聴くショパンが愛した音の世界 浜松市楽器博物館所蔵楽器“プレイエル”による[DVD]
- 出版社/メーカー: デジタルセンセーション株式会社
- 発売日: 2010/03/29
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▲PLEYELのフォルテピアノは、現代のピアノのように大ホールでフルオーケストラと共演できる迫力のある音量は出せませんが、このDVDに収められたショパン+PLAYELは、実に甘く切なく味わい深い音色を奏で、音楽の本来の愉しみ方を教えてくれているように感じます。
収録内容の目玉は、なんといっても
≪ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11≫
なのですが、これに収められているのは珍しい室内楽版!
フォルテピアノ、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという非常にシンプルな構成です。
フルオーケストラ+フルコンサートグランドでの演奏は壮大で勿論素晴らしいのですが、室内楽版も、素朴なショパン青年の甘く切ない恋を等身大で物語っているようで、また違った味わいがあります。
なにより、当時のフォルテピアノでの演奏ですので、飾らない素顔のショパンが感じられる気がするんです。
ちなみに、このDVDに出演されている演奏家は全員が『東京藝術大学』出身です。
もう、天才で、カオスで、超絶ド変態な皆様です!(笑)
※その件については、以下の記事をご参照ください。
cosmic-classics.hatenablog.com
ショパンが生きた時代に製作され、ショパンが一生涯弾き続けたPLAYELのフォルテピアノ。
是非、あなたにもこの音色を楽しんでもらい、ショパンを聴く幸せを共有できたら嬉しく思います。
それではまた!(^-^)/~~~
フォルテピアノの魅力 PART1
おはようございます!
毎日毎日懲りもせず、クラシック関連ネタ探しに余念がないグラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
いつの日かネタが尽きたらどうしよう…なんて不安が脳裏をよぎることもありますが、ブログを始めてまだ1ヶ月しか経っていないのに時期尚早ですね。
まだまだ題材はたくさん転がってますので、まずは最初の目標『100記事エントリー』まで、できる限り毎日、出し惜しみせずに頑張ってガンガン書き続けていきますよ。
さて、今回から2回に分けて、鍵盤楽器の歴史を軽く交えながら、現在のピアノのカタチになるちょっと前の時代の≪フォルテピアノ≫について書いてみたいと思います。
実は、先日ピアノ練習に関してアドバイスを頂いたTwitterのフォロワーさんから、今回のテーマのヒントをもらいました。いつもありがとうございます~♪
ピアノの前身のお話
まず、初めてこの世に現れた鍵盤楽器は、水圧を利用して音を出す≪ヒュドラウリス≫という水オルガンでした。←空気ではなく、水ですか!w(゚o゚*)w
時は紀元前3世紀。日本はまだ弥生時代でしたので、西洋文明って凄かったんですね!
そして、その後は加圧した空気によって音を鳴らす≪パイプオルガン≫に進化しました。
パイプオルガンというと、教会や音大の講堂などに設置してある巨大なものを連想しがちですが、それだけではなく小型のオルガンも含みます。
日本では小学校の音楽の時間に習うオルガンは馴染みの深いものですが、あれは≪リードオルガン≫と言われるもので上記のパイプオルガンとは別のものです。
これをまとめると…
日本では『オルガン=リードオルガン』
西洋では『オルガン=パイプオルガン』
となります。
そこからさらに時代が進み、15世紀には≪チェンバロ≫や≪クラヴィコード≫が誕生します。
チェンバロ(ドイツ語)は、英語ではハープシコードとも呼ばれ、全く強弱をつけることができない構造でしたが、対してクラヴィコードはちゃんと強弱を付けることができたようです。
ただ、クラヴィコードは音が非常に弱い(もう本当に微々たる音量)という理由で、いつの間にかその存在そのものが無くなってしまったみたいですが…
▲こちらがチェンバロです。現代のピアノの鍵盤とは白黒が反転しててなんか新鮮ですね。電子ピアノにはサンプリングされたものが多いですが、生のチェンバロってどんな感じなんでしょうか?
ちなみに、モーツァルトやバッハが好んで弾いたのは、クラヴィコードの方だったといいます。
バッハの時代といえば、真っ先に想像するのはチェンバロなので、これはかなり意外でした。
楽器としてはかなり未熟だったクラヴィコードですが、強弱を付けられるということがアドバンテージだったのかもしれません。
ここでちょっと豆知識をひとつ…
チェンバロとクラヴィコードを同一の楽器だと勘違いして説明しているサイトをよく目にします。完全な間違いですので、鵜呑みにしないよう気を付けてくださいね。
それから、クラヴィーアという言葉もよく聞く単語ですが、これは鍵盤楽器の総称として使われるもので、特定の名称ではないようです。
※ベートーベンのピアノソナタに≪ハンマー・クラヴィーア≫という副題が付いた曲があります。
フォルテピアノへの進化
17世紀くらいになると、現代のピアノの基礎となる構造を持つ、大音量の演奏が可能な大型のものに進化を遂げていきます。
それが≪フォルテピアノ≫と呼ばれるもので、イタリアのチェンバロ製作職人であるバルトロメオ・クリストフォリという人が発明した楽器です。
クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテというのが正式名称で、これが省略されて≪ピアノ≫と呼ばれるようになったのです。
省略してくれてありがと~!ですね。こんなの長すぎて舌が回りません。(笑)
また、よくコンサートなんかの演奏者紹介で、パンフレット掲載の名前の前後に pf と付いているのを目にしますが、あれは『ピアノもフォルテも出るチェンバロ』→『ピアノフォルテ』→ pf という省略記号だそうです。もし違ってたらごめんなさい。(^^;;
しかし、フォルテピアノはチェンバロに比べて製作工程も複雑で高価、さらにそこまで出来がいいものではなかったため、残念ながらクリストフォリが生存してる間の普及はなかなか難しかったようです。
17世紀半ばを過ぎてくると、その後の改良もずいぶん進み、かのベートーベンがブロードウッド製のフォルテピアノを愛用し、数々の大作を生み出していきました。
その後のショパンやリストといったロマン派音楽を支えたのも、このフォルテピアノということになりますね。
ショパンはプレイエルを、リストはエラールを、それぞれ好んで弾いたのは有名な話です。
そして、18世紀も終わるころにはフォルテピアノはモダンピアノへと変貌を遂げていき、いよいよ現代のピアノへの最終進化に入っていきます。
…と、今回はここで時の流れをストップです。(笑)
フォルテピアノにスポットを当ててその魅力をお伝えする記事ですからね。
では、今回はそろそろこの辺で終わりにします。
次回PART2は、下のDVDにも収録されているショパンが愛した
≪プレイエル≫のフォルテピアノについてのお話です。
楽器の世界コレクション2 PLEYEL PIANO_プレイエルのピアノ_室内楽で聴くショパンが愛した音の世界 浜松市楽器博物館所蔵楽器“プレイエル”による[DVD]
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▲貴重な楽器を数多く所有する浜松市楽器博物館のDVDシリーズ。1830年製プレイエル社のフォルテピアノが素晴らしい音色を奏でます。
それではまた!(^-^)/~~~
ピアノのチュートリアルチャンネル @YouTube
こんにちは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
あなたは、YouTubeをよくチェックしますか?
ボクは、ピアノを独学でやって3年半(…でストップ中(^^; )なのですが、とりあえず先生がいないので、もっぱらYouTubeをチェックして、お目当ての曲のチュートリアル動画を探し出しては練習の参考にしています。
しかし、日本人・外国人問わず模範演奏として達者な弾き方をするピアニストは大勢いますが、アバター(ターゲットユーザー)設定をしていないからか、教え手のメッセージが全然伝わってこないのです。
なんか、漠然とレッスンしてるだけで内容が非常に薄っぺらいのです。
…だからそこ具体的にどうレッスンすりゃいいんだよ?
ってモニターの前で毒を吐くこともしばしば。(笑)
今回は、そんなチュートリアル動画を無料公開しているたくさんのピアニスト(ピアノ指導者)たちの中から、『これを探してたんやぁ~!』と狂喜乱舞したくなるくらい群を抜くピアニストを見つけ出したお話です。
編集もしっかりしているし、英語ではありますが説明もすごくわかりやすい。
細かなレッスン方法まで公開してくれているので、すご~くありがたいのです。
Paul Barton 氏のチュートリアルチャンネル★
もう何も言わず、まずは下の動画を観て下さい。
最初から最後まで、惹きつけられっぱなしになりますよ!(≧∇≦)
Chopin Etude Op.10 No.2 "I Hour Daily Practice Routine"
▲指も強烈に回るし、独自のユニークなレッスン方法にも釘づけになります。
これだけ見ても、素晴らしいピアニストであることはわかりますが、この動画に込められた熱意がビンビンに伝わってきて、他の動画もどんどん観たくなってきます。
演奏動画とチュートリアル動画、油絵動画(笑)で実に900本近くアップされていますので、相当見応えがありますよ。
Chopin Etude Op.25 No.6 - experimental piano video with GoPro
▲間髪入れずに超難曲のop.25-6。やばい…ふつうではあり得ないこのアングル。
Chopin Etude Op.25 No.6 - Tutorial - Rapid Double Third Scales
▲そしてそのチュートリアル。半音階の練習としてop.10-2も例として挙げられてますが、ボクはこのピンポン玉練習法で、3・4・5指だけある程度のテンポで弾けるようになりました。スゴイ!
Paul Barton 氏は、≪FEURICH -フォイリッヒ-≫という、ドイツのメーカーのピアノを愛用していますね。製造は中国のハイルーンのようです。
価格帯としては、日本の2大メーカーとほぼ変わりませんが、とても芳醇な音色で、実にヨーロッパ的な鳴り方ですね。
あと、動画によっては録音機材も映ってますが、結構なお金をかけてそうです。
そんな彼の経歴が気になって調べてみましたが、あまり詳細が露出されてなかったので、ほんとにプチ情報になってしまうのですが…
イギリス出身の彼は、ロンドンにある王立音楽アカデミー(Royal Academy of Music)大学院出身のピアニスト。
ピアニストとしてだけではなく、その演奏活動で得たお金を集めて、世界中の酷使された象さんの救済に当てるという慈善活動も行っているようです。
な、なんて素敵な人なんだ!(TmT)ウゥゥ・・・
Beethoven for Elephants - Thailand
▲自前のアップライトピアノを運び込み、傷を負った象さんのためにベートーベンのピアノソナタ第8番『悲愴』を演奏するというハートフルな動画もありました。
それから先ほども書いたように、彼は油絵を趣味(?)で描いているようで、その動画もあります。まぁ、その絵心もこれまた素晴らしいんですよ。
きっと芸術という名のつくものは万遍なく、しかも高いレベルでこなしてしまうタイプなんでしょうね。その才能、羨ましい限りです。
Paul Barton 氏のレパートリー
これもまたすごいんです。
一番録画しているのはショパンのようですが、バッハやベートーベン、スカルラッティ、モーツァルト、リスト、ドビュッシー、現代音楽…と、ありとあらゆる時代の曲を見事に弾きこなすんです。
そして、教え方がめちゃくちゃ上手! この方、普段はピアノの先生とかされてるのかな?
▲そして自前で円盤作りました。万が一、チャンネルがなくなっても安心です。(笑)
彼の動画は比較的、難曲のチュートリアルばかりですので、中級~上級者向けかもしれません。
でも初心者の人でも、ふつうの人より指があきらかに回るのであれば、是非Paul Barton 氏のチャンネルを登録して、憧れの難曲にチャレンジしてみてくださいね。
でも、気張らずに、ボーッと動画を眺めているだけでも十分楽しいですけどね♪
それではまた!(^-^)/~~~