クラシックの森:ショパン大好き

都内在住のグラフィック&WEBデザイナーです。クラシック関連CDや漫画のレビュー等を交えながら、クラシック音楽の魅力を楽しく伝えていけたらいいなと思ってます。

ピアノって? を本当にザックリと解説

こんばんは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/

あなたは、ピアノには個体差があるということを知っていますか?
人間に例えると、スポーツ万能・成績優秀でみんなから憧れられる優等生や、特別なものは感じないけど万人受けする人、一癖も二癖もあって一筋縄じゃいかない人などなど…いろんなタイプがいるのと同じような感じです。
但し、ここでいうピアノとは、一般的なピアノ愛好家のお宅でよく見かける箱型のアップライトピアノや、学校とか音楽ホールにおいてある三本脚の『グランドピアノ』のことです。いわゆるアコースティックピアノと呼ばれているものですね。

ピアノは、温度や湿度をしっかり管理した環境下で使ってあげて、さらに定期的に手入れをしてあげていれば、素晴らしい音色で弾き手に応えてくれます。

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ボクの場合、2016年末までデザイン事務所として借りていた防音賃貸で、グランドピアノ(KAWAI RX2)を所有していたのですが、部屋の環境には常に気を配り、腕のよい調律師さんにメンテナンスを依頼してました。今年1月に、諸事情で手放してしまいましたが…(涙)

ではそれらを怠っているとどうなるか?
すぐひねくれて、音が狂ったり、弦を叩くハンマーと呼ばれる部品が湿気を含んでヘンテコリンな音色になったり、最悪、響板にヒビが入ったりして楽器自体がオジャンになっちゃったりします。
そうですねぇ…生まれたてで抵抗力のない赤ちゃんみたいな感じ??
見た目はデカくて黒光りしてて、モノゴッツイんですけど(笑)

そんなデリケートな楽器ですから、新品で同じメーカーのピアノであっても、それぞれの環境によって数年後には違う性格(主にタッチ感や音色に表れます。)に育っていくのです。
中古ピアノ屋さんには、展示室や倉庫にピアノをたくさんおいてあるお店もありますので、あなたも見かけたらぜひ音を出して弾き比べてみてください。それぞれの個体が持つタッチ感や音色が実感できますし、同時に「同じピアノなのに、こんなに違うんだ!」と驚かれると思いますよ。(^-^)

 

ピアノの構造はとても複雑!

それもそのハズ、部品の数にすると8000~10000個にもなるらしいです。

『指先で鍵盤を叩けば音が出る。』
そんな風に言えば単純ですが、実にこれだけ膨大な数のパーツたちが、各々の動きによってそのプロセスを瞬時に処理した結果、音となって現れているのですから、その複雑で精巧なメカニズムには感服するほかありません。
しかも、この一連の動作は電気ではなく、完全アナログ処理によるものです。
ピアノが生まれた時代は非常に単純な構造だったのですが、ピアノ職人たち長年の努力により、技術を向上させ改良を続けたからこそ、現代の優れたピアノが存在するのですね。
職人の方々に心から感謝です♪

 

じゃあ、電子ピアノってどうなの?

ぶっちゃけ同じメーカーで同じ型番であれば全く同じ音色です。
とはいえ、各メーカーが出している代表的なピアノの音をサンプリングして各鍵盤に割り当ててますので、へんてこりんな音は出ませんので安心してください。
個性(個体差)がなくてちょっとつまんないなぁ…と感じることもありますが、楽器であると同時に電化製品ですから、品質にばらつきがあるようでは逆に困りますよね。

メリットとしては、故障しない限りちゃんとした音が出ますし音程が狂うこともありません。また特別な手入れも不要です。音量も調整でき夜中はヘッドホンが使えるので、いつでも気軽に演奏できます。

でも、残念ながら
アコースティックのように「ピアノを弾く喜び」は体感できません。
それは、ピアノを全く弾いたことがないあなたでも、電子ピアノとアコースティックピアノを指一本で交互に試してみただけで絶対わかります。

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写真は2013年にボクが購入した電子ピアノ(YAMAHA CLP-440)

電子ピアノに人気が集まるのは、最近の住宅事情もありますので仕方ないことかもしれません。
ほとんどのマンションではピアノの演奏は禁じられていますし、電子ピアノですら「応相談」なんて物件もザラですよね。
ですから、思いっきり楽器演奏を楽しみたいのであれば、完全防音設備のあるを賃貸を探すか、お隣さんと何十メートルも離れた田舎の一戸建てに引っ越すかしかありませんね。
そして「もう一度アコースティックピアノを手に入れたいなぁ…」とぼやくボクもまた電子ピアノ所有者です。
このジレンマとは一生付き合っていかないといけない宿命なのでしょうか。(^^;;

 

さて、別に機会に、国内外の主要ピアノメーカーと音色の特色ついて書いていきたいと思いますので、そのときはどうぞお付き合いください。

 

それではまた!(^-^)/~~~