ショパン国際ピアノコンクール PART4
こんにちは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
昨日は13日に産まれた息子のお七夜でした。
特に何もお祝い事はしてませんが、命名書も超特急で間に合わせ、産前にを購入しておいたミラーレス一眼で記念写真も撮りました。
そして、本日も息子の沐浴でてんてこまい!(笑)
新米パパとママは、下手くそで手際が悪いため、息子に非常に不快なバスタイムを過ごさせてしまってます。(^^; 反省…
なんとかお肌のケアや耳・鼻のお掃除を済ませて「もう少し経験値を積むまで待ってくれぃ」と話しかけながら着替えさせてやるとご機嫌になりますけどね。
今はただ、可愛くて仕方ありません。自覚はありますが、どうにも親バカはやめられませんね。(笑)
さてさて、今回もショパン国際ピアノコンクールについて書いていきますね♪
ショパン国際ピアノコンクール第二次予選(5日間)
約40名の精鋭たちが第二次予選に駒を進めたということで、演奏レベルもグンと上がってきます。
観客の数も徐々に増えていき、コンクールというよりもコンサートに近い感じになっていきます。
と、ここで毎回ではありませんが、結構な波乱もあります。
入賞を有力視されていたピアニストが、審査員たちの求める演奏からかけ離れていたり、個人的に曲の解釈方法が合わなかったりすることで、どんな実力者でも大ナタを振るわれるというケースがあるのです。
有名な事例をひとつ挙げると、1980年第10回大会の第一次予選で姿を消した、クロアチア出身のピアニスト、イーヴォ・ポゴレリッチ。
▲ボクは彼の前奏曲集が大好きなんですよ。91年頃、TOYOTAのCMに出演し、第8番を弾くポゴレリッチがめちゃくちゃカッコよかったのを思い出します。
簡単にいえば『本来のショパンの曲の解釈と大きく乖離している。』という見解で落とされたわけですが、正直そんなの固い頭を持った審査員の選り好みレベルだと思います。
演奏が奇抜で行動が派手で…お偉様方からいわせると『けしからん!(怒)』ということなんでしょう。
確かに奇をてらった演奏で観衆にアピールする、薄っぺらいハリボテピアニストが数多く存在するのは事実ですけど、ポゴレリッチに関しては決して当てはまりません。
審査員の一人であり、世界的な女流ピアニストであるマルタ・アルゲリッチ(1965年第7回大会優勝)が
「彼こそ天才よ!」
と猛抗議し、審査員を辞退して大騒ぎになりました。
ここで、ちょっと小話。
1955年第5回大会、自分の推すピアニストが優勝を逃したため抗議したアルトゥール・ベネッティ・ミケランジェリというイタリアのピアニストも審査員を最後の最後で辞退したのですが、彼はマルタ・アルゲリッチの師匠のひとりなのです。
きっと彼女は、信念を貫き通す熱い魂まで師匠より継承したのでしょうね。(笑)
第一次予選では、基本的な演奏能力を審査しますが、ここからは演奏能力以外のプラスα、すなわち表現力や音楽性、そして構成力が問われます。
ただ上手くて指が回るだけではダメですよ! ということですね。
それに該当する人がふるいにかけられていき、ここで残るのは20名となります。
残念なお話ですが、ここ最近、日本人コンテスタントはここでほぼいなくなってしまいます。
一昔前は、第三次予選に残った半数近くが日本人なんて回もありました。
それにしても2015年の日本からの大会参加者は全員女子ですよ?
正確には4人の男子は予備予選で消えちゃいました…(-_-; どうしちゃったのよ、日本男児。
ショパン国際ピアノコンクール 第三次予選(3日間)
個々の好みのタイプの違いはあるのでしょうけど、間違ってもこの20名の中にヘンテコリンな雑魚ピアニストはひとりもいません。
そして、ここまで残ることができたコンテスタントの多くはホッと安堵のため息を漏らすのではないでしょうか?
しかし、最初からファイナル(決勝進出)を狙っているピラミッドの頂点に属するピアニストたちにとってはここからが正念場です。
前者が予備予選や第一次予選でナーバスになるのに対し、後者は逆にここからプレッシャーが大きくなっていくのではないかな? と勝手に思ってます。
なんといっても、ピアニスト人生を賭けて挑んだ、本コンクールにおいての集大成ですからね!
ここを通過した10名が決勝へと駒を進めます。
そこには、ファイナリストになれたからとホッとしているピアニストは一人もいません。
ここまで来たのは偶然や運ではなく、恐らく本人たちはファイナル進出を最初から確信していたツワモノ揃いなんだと思います。
ところで、2015年第17回大会で見事ファイナリストとなった小林愛美さん。彼女って、どれだけ度胸のある人なんでしょうか…見た感じ、心の乱れが一切感じられないんですよ。
だからといって過剰な自信に満ち溢れてるという感じでもなく、小林愛美さんそのものっていうか…常に自然体なんですよね。
賛否両論ありますが、ボクは彼女の演奏はとても素敵だと思います。
さてお次は、いよいよグランドファイナルです。
課題曲は、オーケストラとの共演で、ピアノ協奏曲第一番もしくは第二番です。
ショパン国際ピアノコンクールは、過去幾度となく名演が繰り広げられたこの協奏曲で、多くの優勝者を世に送り出してきました。
次回は、その決勝について書いていきます。
それではまた!(^-^)/~~~