クラシックの森:ショパン大好き

都内在住のグラフィック&WEBデザイナーです。クラシック関連CDや漫画のレビュー等を交えながら、クラシック音楽の魅力を楽しく伝えていけたらいいなと思ってます。

ピアノドクター:理想の調律師

こんにちは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/

全国的に梅雨真っ只中ですが、あなたのピアノのご機嫌はいかがですか?
ピアノは生き物ですから、しっかりと温度や湿度の調整をしてあげましょう。
管理を怠り続けると、取り返しがつかないほどヤサグレてしまいますので要注意です。(笑)

とはいえ、そんなに難しいことではありません。
お宅の屋根に穴が空いてたり、窓ガラスが割れていない限り(笑)夏はクーラーがあれば十分ですし、冬は響板の乾燥防止のためにピアノから少し離れた場所に加湿器を設置することで事足りるレベルです。

ただし、いずれにしても湿度計は買っておいてくださいね!

ちなみにボクの場合、以前グランドピアノを設置してた部屋では、夏の間クーラーのスイッチを切ることなく、絶えず除湿モードで湿度を50%位に保ちながら稼働させていました。
クーラーの設置環境にもよりますが、電気を食うのは急激に部屋を冷やす起動直後だけですので、ON/OFFを頻繁に繰り返すより付けっ放しの方がかえって電気代が抑えられる場合があります。
去年の夏は、それで一ヶ月あたりの電気代は8,000~9,000円程度でしたよ♪

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ピアノのことをよく分かっていない方が、除湿剤を勧められるがまま置いてますが、これほとんど意味がありません。まずは、部屋の環境を整えてくださいね。(^^;;
ピアノの先生ですらピアノのこと分かってない人が結構多いです。

さて、軽くジャブを打ったところで、今回は調律師についてビシビシと書いていきますよ♪
なんてったって、ボクのピアノ愛は半端ないですからね。
中途半端な仕事をする輩は、遠慮なくブッタ斬らせて頂きます。(笑)

 

調律師って何なの? すごいの?? 美味いの???

すみません、調律師は決して美味くはないです。(笑)
とりあえず、ボクは専門家ではないので、まずは調律って何なのかをきちんと調べてみました。

ピアノ調律(ピアノちょうりつ piano tuning)とは、ピアノの音程を整える作業、 または調律時に行う鍵盤タッチの調整や音色を整える作業などをいう。
狭義には音程を調整する調律(チューニング)を意味するが、広義にはピアノのメンテナンスに必要な技術的作業を指し、ピアノ調律師に頼んで調律してもらう場合のピアノ調律とは、整調と整音、若干の修理を含んで考えることが一般的である。
例えば「鍵盤を押しても音が出ないのでピアノの調律をしてもらう」と言った場合、この時実際に行われる作業は狭義のピアノ調律ではなく部分的な整調や修理であることが多い。

 引用元:ピアノ調律 - Wikipedia

これを読むと、調律っていう作業はただ単に音程の狂いを直すだけではなく、ピアノのメンテナンス全体を意味するのですね!
ですから、ひとことで言ってしまえば、調律師は『ピアノのお医者さん』ということになります。
そして、お医者さんには二通りあります。

いいお医者さん
体調がすぐれなかったり病気になったら、きちんと原因を調べて根本的な治療に取り組む『誠意あるお医者さん』

かかりたくないお医者さん
なんでも薬だけで緩和させる、その場しのぎの処置しかしない『いい加減なヤブ医者』



これを調律師に当てはめてみると…

いい調律師
固有の問題点を見極め、さまざまなアプローチによってそれを改善・改良する努力をする。また演奏者(所有者)の求める音を追求するための勉強を怠らない『誠意ある調律師』

任せたくない調律師
音程を適当に合わせることしかやらず、あきらかな問題点が見つかっても放置。勉強する気などさらさらなく、客を丸め込む口だけは達者な『調律師もどき』



決してオーバーではなく、後者に当てはまる調律師はその辺にゴロゴロ転がってます。
それでも彼らは一応専門家ではあるので、ピアノが上手に弾けてもメカニズムをよく分かってない人であれば、上手いこと丸め込まれて適当に調律されてハイ終わり!なんてことになりかねません。

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世界最大手でもある日本一のピアノメーカーのピアノ教室を例に挙げてみますと、あのキンキンガンガンとした耳障りな金属音…一体どういうつもりなんでしょうか?(-_-;
感性を磨く大切な幼少期に「よくこんな程度の低いピアノ集めたね…ワザとなの?」ってレベルのピアノでレッスンしてるんです。
そしてそのピアノのレベルが、調律師のレベルに直結することは言うまでもありませんよね。

結果、それらのピアノがスタンダードな音となって子供たちの脳に刷り込まれてしまい、こともあろうかこのメーカーのピアノは「明るくてキラキラした音」「輝くようなブリリアントなサウンド」と思い込んでしまうという、呆れた常識が出来上がっています。これはもはや罪ですよ!
おいっ、YAMAHA!! ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆ ←あっ…つい書いてしまった。(爆)

最初からどうしようもない無名中国産ピアノなら仕方ないにしても、然るべき調律を施せば、世界が唸るほどの素晴らしい音色が出るピアノなのにですよ?
日本が世界に誇る大企業のこの惨状に、ボクは憤りさえ感じています。

日本のサラリーマン調律師は、トップクラスを除くとほとんどはこの程度のレベルなのです。
ならば、自分で勉強して道具揃えて調律した方がまだマシだと思いませんか?(-_-;

ですから、結論としては…
この類の調律師はすごくないし、むしろこの世に要らない存在です。

ちなみに、調律師として仕事をするのに資格は要りませんが、≪ピアノ調律技能士と名乗るためには国家試験にパスしなければなりません。
現在の日本の調律師は約6,000人、そのうち国家資格を有する人間は3,000人と言われています。

 

どんな調律師さんがオススメなの?

調律に関しては当たり前のことですが、整調整音修理という作業にきちんと正面から向き合っている、勉強熱心で『ピアノ愛』が大きい調律師さんを選ぶこと。←もう、これにつきます。

前にも述べたように、ピアノは生き物です。
ライン工場で量産されているピアノたちは、出荷されるときの品質や状態には、殆どといっていいくらい、見事にバラツキがありません。

しかし、その後どんな環境下でどんな弾かれ方をされるかによって、数年後にはそれぞれが全く違った性格に育ってしまいます。
量産タイプのピアノですらそうなのですから、ヨーロッパの伝統的な工程で手作りされた高級ピアノであれば尚更ですよね。

そこで必要となってくるのが、信頼できる調律師です。
ピアノが望み通りの状態ならば、担当してくれている調律師にその状態を記録してもらい、それをベースにもっと良くしていくことも可能ですよね。
逆に、気に入らないのであれば、オーバーホールやその後のプレップアップまで手間とお金がかかる作業からやり直す選択もできます。

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こういった要望や相談を真摯に聞き入れ、そのオーナーや弾き手の理想に近づける努力を惜しまない人に、大切なピアノの調律を任せるべきだとボクは思います。
もし、そうでなかったら即刻契約を打ち切って、他の調律師さんを探してください。
最悪、ピアノが悲鳴を上げている可能性もありますからね。
いわゆるセカンドオピニオンってやつです。

今、あなたの大切なピアノを調律している人は、あなたの希望する状態に少しでも近づけようと努力してくれていますか?
望んだ鍵盤のタッチ感を実現させようと、汗を拭いながら何時間もかけて整調してくれていますか?
そして何より…
ピアノに対する溢れんばかりの情熱や向上心が感じられますか?

どうか、素晴らしい調律師さんと巡り合い、あなたの愛するピアノがいつまでも極上の音色を奏でますように♪

それではまた!(^-^)/~~~

ピアノのムシ 1 (芳文社コミックス)

ピアノのムシ 1 (芳文社コミックス)

 

こんな人間的に欠陥だらけの調律師は、決してオススメできません。∩(´∀`)∩
でも漫画としてはすごく面白いですよ♪ 現在10巻まで出ています。