クラシックの森:ショパン大好き

都内在住のグラフィック&WEBデザイナーです。クラシック関連CDや漫画のレビュー等を交えながら、クラシック音楽の魅力を楽しく伝えていけたらいいなと思ってます。

プロとアマチュアの違いを言及することについて

こんばんは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/

世の中には、古今東西たくさんのピアニストが存在していますよね。
そんな中で、あなたはこんな風に不思議に思ったことはありませんか?

 

プロとアマチュアって何がどう違うんだろう?

果たして、以下の質問に的確な答えを返せる人がこの世の中にどれくらいいるのでしょうか?

1.聴いた感じではプロとアマチュアの演奏の違いがわからないんだけど…
2.演奏技術って、プロ>>>>>アマチュアなの?
3.音楽をいろんな言葉で表現して評論を書いている人を見かけるけど、彼らは本物とそうではない人がすぐ分かるの?


まず最初の疑問『プロとアマチュアの演奏の違い』ですが、一定レベルの演奏技術をもったピアニストならば、正直ボクでも全く判断つきません。(--;;

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先に断っておくと、芸術という分野に限って言えば、評論だの議論だの優劣だのに関しては、全て主観の世界でしかないと思っています。
これって人によって様々なので、ある人にとってゴミのようなものがある人にとっては宝物だったりするワケで、音楽も絵も彫刻もパフォーマンスもそんなものではないでしょうか?
ですから、プロとアマの違いに関しては、極論『金を貰っているかいないか』それだけに過ぎないのですが、そこを判断するのに主観は必要ありませんよね。

昨日ピアノを始めた人の演奏は、前情報がなくても誰にでも分かるでしょう?
ボクはその演奏を聴いたら、はっきりと「なんだよ下手くそ」と思いますし、100%の人にそう思って欲しいです。

でも、極論その人の弾くピアノに感動する人がいるかも知れないのです。
そうあっては欲しくないけれど(笑)可能性を言えばゼロではないということですね。
それが個々の主観です。

そこまで極端なケースではないにしろ、逆にボクが大好きな演奏家は聴く人が聴けば『下手くそ』である可能性だってあります
本当に耳の良い人の音楽の聴き方は、ボクがそうではないため全く説明しようがありませんが…

 

クラシック演奏家の必須スキル:完璧な演奏技術

そんな人並みの耳しか持たないボクにでも、確実に言えることがあります。
それは…

演奏テクニックの有無です。

なんだ、結局そこかよ? と思われるかも知れませんね。
でも、クラシック音楽においては、そこは当然押さえて然るべき要素で、抜けていたらお話にならない世界なのです。
ボクがこのブログで今までエントリーしてきた記事で、褒め称えているピアニストや他器楽曲の演奏者は、完璧に近いテクニックを持っているという大前提があります。

昨今のプロを目指す学生たちの演奏技術については、それはもう軒並みレベルが高く、何十年も前からプロとして名を馳せている演奏家にも引けを取らない(むしろ超えている)レベルだと本気で思っています。
楽器自体の進化なのか、音楽教育のカリキュラムの進化なのか、そこは分かりませんが、技術の底上げは確実に成されてますね。

ですから、2番目の疑問である『演奏技術って、プロ>>>>>アマチュアなの?』に関しては、自信をもって首を縦に振ることはできません。

しかし、その名演奏家のテクニックが昨今の学生よりも多少劣っていたとしても、その株が下がるものでしょうか?
もう、これは答えるのが馬鹿馬鹿しくなるくらいの愚問ですよね。

完璧なテクニックは音楽を支えるものではあっても、音楽そのものではないのですから。
↑結局、これが肝になる部分なのだと思います。

 

結論:テクニック以外のことは全部主観である!

あぁ、言い切ってしまっていいのでしょうか?(^^;;
でも、3番目の疑問である『本物とそうではない人』なんて皆さん本当にわかるのでしょうかね…

コンクールで優劣をつける、超一流であろう耳を持っている審査員の方々は、ボクら素人が感じ取るところとは全く別のものを感じ取っているのでしょうか?
いろいろ難しい言葉を並べても、ボクは所詮、まずはしっかりしたテクニック~それからあとは主観なんじゃない? って思うんですけどね…(笑)

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世間では(特になんちゃら知恵袋等)、プロとアマの違いをなんとか定義しようと、言葉巧みにまとめてるみたいだけど、まったく説得力に欠けるものばかりです。

なぜなら、どれもこれも結局のところ一般論と主観で説明されているからです。
要するに、個人の好みがそこに見え隠れしてるのですよね。でもこれ仕方ないです。だって定規でビシッと線を引くように仕分けができるわけありませんからね。
結果、自分好みの演奏家に肩入れしてしまうのは極々自然なことです。

最後に、ボクはツイッターをやっていて、そこではクラシック垢ばっかりフォローしているのですが、ショパン≪ピアノ協奏曲第1番 第3楽章≫の難しい箇所を、ピアノのみで数分間だけアップしてる方がいたんですよ。
もちろん有名なプロのピアニストではありませんが、なんだか、その後ろからオーケストラの音が聴こえてくるような気がしてとても感動したんです。

要は、プロだろうがアマだろうが、健全に音楽を楽しむことができるのであれば、別に色眼鏡なんか必要ないってことなんですよね♪
眉間にシワを寄せて、音楽を斜めから見てたらすごく損をするんじゃないかなぁって。

自分から難しい問題定義をしておいてなんですが…
もしかすると、正解をひも解くより、むしろ追求しないことが正解なのかも知れませんね。

それではまた!(^-^)/~~~