クラシックの森:ショパン大好き

都内在住のグラフィック&WEBデザイナーです。クラシック関連CDや漫画のレビュー等を交えながら、クラシック音楽の魅力を楽しく伝えていけたらいいなと思ってます。

辻井伸行さんのピアノの音色♪

…をコンサートホールで体験したい!←一度も生で聴いたことない人間(笑)

こんばんは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/

さて、あなたは盲目のピアニスト辻井伸行さんをご存じですか?
ここ10年くらいに限って言えば、主要ニュースの中でおそらく1、2位を争うほどハッピーな話題(ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝)を提供してくれていたピアニストなので、まったく知らないって人はいないかもですね。

 

辻井伸行 世界が感動した奇跡のコンクール・ドキュメント
 

このDVDはボリュームたっぷりで観応え十分! そして何度でも感動できますよ。
辻井さん中心ではあるものの、他の優秀なコンテスタントたちも紹介されています。

ファンであるボクでも、無意識に『盲目のピアニスト』なんて、それありきな言い方をしてしまいますが、そんな情報は必要ないですよね。
素直に、辻井伸行さんの演奏を楽しみたい。それだけです。
これって、ちょっとだけ昨日の記事の内容とかぶる部分があるかなぁ?(。´-ω・)

cosmic-classics.hatenablog.com

ボクは、チケットぴあもサントリーホールもWEB会員なのですが、会員先行販売でどんなに時間きっかりにサイトにアクセスしても弾かれまくり、結局はものの数分でチケット完売…
ラン・ランとか、あんな国際的スーパースターのチケットでも余裕で取れるのに、辻井さんのチケット…なんで取れないの!?
これまでの戦績は見事に全戦全敗で、なおも連敗記録絶賛更新中です。ヾ(´ω`)ノもう、お手上げ状態。
誰か、もしチケット余ったらお声を掛けてくださいませ。(笑)

 

テクニックは十分、そしてピアノで歌える人

辻井伸行さんは、これにしっかり当てはまるピアニストだと思います。
ボクにとっては、不透明な基準で良し悪しを評価するようなレベルのピアニストではありません。
ただ純粋に、彼の奏でる音楽を聴きたい! それだけですね。(・∀・o)-∀-o)

最初は、盲目という言葉を売りに視聴率アップを狙うメディアの作戦にまんまと引っかかりました。
でも、そのおかげでいろいろ彼のことを調べて特番をチェックしたり、音源を聴いたりできたので、彼のファンになるきっかけを作ってくれたことに素直に感謝したいと思います。
ありがとう、BS朝日さん!

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実は、ボクが録り溜めたクラシック関連のTV番組の中では、辻井さんのものが一番多いのです♪
全部同じ表紙で、タイトルだけ変えて作ったのは、単純にめんどくさかっただけですけどね…(爆)

 

辻井伸行さんのピアノの不思議な魅力

辻井さんのピアノといえば、個人的な話ではありますが、とても印象深い出来事があります。
それは今から3~4年ほど前、妻とは結婚を前提に真面目に付き合っていた頃のエピソードです。

その頃の彼女は、音楽といえば普通のJ-POPを人並みに聴き、カラオケで人並みに歌う程度でした。
それでも、小学生の頃にピアノは習っていて、当時のピアノの発表会では、ショパン≪小犬のワルツ≫軍隊ポロネーズを弾いたということですから、クラシックに関しては全く興味がないワケでも、聴いていて苦痛に感じるワケでもなかったようです。

ボクがクラシックが好きで、趣味でピアノを弾いてることももちろん知っていましたので、大体おうちデートのときは決まってクラシック音楽を流して二人で聴いていたものです。

そんなある日、特になんの前情報も話さずに、辻井さんの弾くラフマニノフ≪ピアノ協奏曲 第2番≫佐渡裕さん指揮)を流したところ、暫く大人しく黙りこんでいたので、不思議に思って顔を覗き込んだら…

はっ…な、泣いてる!(゚△゚;) マジですか…(爆)

スッと、一筋の涙が頬を伝っているのです。
女性を泣かせたことなどなかったので、これにはちょっとびっくりしました。

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辻井君ではありません。ラフマニノフです。って、わかるか…(笑)それにしてもイケメンですね。

当然「どうして泣いてるの!?」って聞きますよね?(^^;;
でも、彼女はなんで涙がでたのか分からないと言うんです。←これ、いまでも分からないらしいです。
そしてその後、辻井さんの生い立ちや、2009年にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したことなどを話してあげました。

ピアニスト辻井伸行 奇跡の音色 ?恩師・川上昌裕との12年間の物語?

ピアニスト辻井伸行 奇跡の音色 ?恩師・川上昌裕との12年間の物語?

 
辻井伸行 奇跡の音色―恩師との12年間 (文春文庫)

辻井伸行 奇跡の音色―恩師との12年間 (文春文庫)

 

内容はどちらも同じです。下の文庫本の方が読みやすいかと思います。
辻井さんと、彼を見守ってきたピアノの先生との二人三脚の物語。2005年に17才でショパン国際ピアノコンクールに参加し、第二次予選まで進んだときのエピソードも紹介されています。

それまで、いろんな作曲家や演奏家のCDを一緒にさんざん聴いてきたのに、辻井さんのピアノだけにこんな反応を見せるなんて…
ボクも、辻井さんがハンディキャップを抱えてるからとかそんな美談ではなく、彼の演奏が理屈抜きに大好きだったので、つい嬉しくなってしまい、そのタイミングでプロポーズをしてしまいました。←いや、お恥ずかしい限りです。(*´ ∇`)。すみません。

そして、今、妻となった彼女が一番好きな曲が、ラフマニノフの≪ピアノ協奏曲 第2番≫で、もちろん辻井さんが弾いたものでないと聴かないってくらい、我が家のスタンダード版になっています。
さらに、生後1ヶ月になる息子にもそのCDをずっと聴かせているという入れ込み具合です。(笑)

 

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(DVD付)

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(DVD付)

 

ゆったりとしたテンポで地に足がついた序盤から、第三楽章のドラマティックなコーダまで、辻井くんの世界へどっぷりと引き込まれてしまいます。

もちろん、みんながみんな辻井さんのピアノに魅せられているワケではないでしょう。感性は人それぞれですから、彼のピアノについていろいろと意見を持ってらっしゃる方も大勢いると思いますし、それに関しては理解できます。

しかし、今回一番伝えたかったのは、彼の技術がどうとか、あの表現力がどうとかいう理屈ではなく、感性が違う2人が辻井さんのピアノという同じ音楽に感動できる幸せを共有できたという事実です。
音楽って、本当につたない言葉や理屈で説明できるものではないんですよね。

彼が小さい頃からプロのピアニストになるという道を選択し、きっちりとその道を歩んでくれたこと、そして見知らぬボクたちにその音楽を届けてくれたことに心から感謝します♪

辻井伸行さん、ありがとう(゚▽゚*)♪

そして、プロモーターの方にひとこと言わせてください。
コンサートのチケット、なんとか販売方法を工夫して、まだ生で聴いたことのない人優先で行き渡らせてくださいよ。(笑)

それではまた!(^-^)/~~~