クラシックの森:ショパン大好き

都内在住のグラフィック&WEBデザイナーです。クラシック関連CDや漫画のレビュー等を交えながら、クラシック音楽の魅力を楽しく伝えていけたらいいなと思ってます。

ピアノのカタログを眺める幸せ

おはようございます、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/

さて、今回も張り切って書いていきますよ~!
早速タイトルの件ですが、新聞折り込みの特売チラシを毎朝くまなくチェックする主婦ではありませんが…う~ん、いや、結構近いものがあるかな?(笑)

以前少しだけ触れたことがありますが、ボクは昨年末まで、横浜でデザイン事務所兼ピアノスタジオとして防音物件を借りていて、そこでKAWAIのグランドピアノを所有していました。
ところが、諸事情により事務所を解約しなければならなくなり、東京の自宅(戸建)では住宅メーカーの保証の問題があってピアノを設置できなかったので、泣く泣く手放したという経緯があります。

ピアノを手に入れたのは、最終的に手放した日のほんの9ヶ月前の2016年3月。
購入まで半年間かけて、自分が知る限りのメーカーのパンフレットをかき集め、ネットでいろいろ調べ上げてメールや電話で質問したり、実際に展示してあるピアノを試弾をしに行ったり…
憧れのグランドピアノを手に入れて、それを弾いている自分の姿を想像しながらワクワクの日々を送ってました。

 

ちょっと遡って…電子ピアノを買ったお話 

ボクがピアノを始めたのは、2013年のゴールデンウィークです。
クラシック音楽はもともと大好きで学生時代から聴いていたので、ピアノを趣味にすることに関しては、能天気な性格も手伝ってか(笑)敷居が高い感じは特にしませんでした。
ただ、当時はマンション暮らしということもあり、グランドピアノはおろかアップライトでさえままならない環境だったので、電子ピアノから始めることにしました。

『電子ピアノはピアノではない。』
という認識だけは最初からなぜか強かったのですが、たぶんネット情報の刷り込みでしょうね。(^^;
しかし、サンプリングとはいえショボイ音がする安物ではモチベーションも上がらないので、20万~25万の中級クラス(?)のものでYAMAHAKAWAIRolandCASIO等のパンフレットを集めて慎重に検討しました。
RolandやCASIOというピアノメーカーでない会社が電化製品として製造していることからも『電子ピアノはピアノではない。』ということがわかると思います。

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最終的には、YAMAHA Clavinova CLP-440を無事に購入。バイエルもハノンもやらず基礎もできてない状態で、毎日毎日ショパンを練習したものです。

それでも、3ヶ月ほど練習して少しづつ上達してくると、アコースティックピアノ(生のピアノ)が弾きたくなってくるものです。週1回2~3時間、ピアノスタジオを借りて練習するようになりました。

そのうち色気が出て(笑)たまにSTEINWAYのピアノが置いてある部屋を借りたり… もうここまでくると、自分だけのピアノが欲しくなるのは当然の話です。
毎月スタジオ代で3万円近くもかかるであれば、ローンで買っちゃったほうがいいですからね。

ちょうど、事務所を借りようと計画していたので「じゃぁ、いっそのこと防音ルームを借りてピアノ入れちゃおっか!」というノリでグランドピアノを購入することにしたのです。

 

夢がたっぷり詰まったグランドピアノのパンフレット

さて、まずはパンフレット集めからスタート!
YAMAHA、KAWAIは当時住んでいた横浜にありましたので、CXシリーズやGXシリーズのパンフレットは簡単に入手できました。
あとは、国産であればDIAPASONがあれば資料としては十分なのですが、せっかくだから観賞用に以下の高級ピアノのパンフレットもネットで取り寄せました。
…いや、絶対に買わない(買えない)のですけどね…(笑)

STEINWAY & SONSスタインウェイ・アンド・サンズ)
Boston(ボストン)
Bosendorferベーゼンドルファー
C. Bechstein(ベヒシュタイン)
Fazioli(ファツィオリ)
PETROFペトロフ
Shigeru Kawai(シゲル・カワイ)

 

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こうやって並べると圧巻ですね。もうドキドキしてしまいます。d(⌒o⌒)b♪

カタログが届いてからというもの、毎晩毎晩、風呂上りにビールを飲みながらの鑑賞タイム。それがボクのルーティンワークとなりました。
そして、かねてから『ピアノは絶対黒派!』だったので、木目とかの割増料金も考える必要なく、艶々とした重厚感のある漆黒の躯体に見とれてウットリしたものです。
そのときにドクドクと溢れ出たアドレナリンのおかげで仕事も捗り、充実した日々が過ごせました。

ちなみに、最初から新品を買おうとか全然思ってませんでした。
ある程度年数が経っている中古の方が弦も安定しているし、よく鳴ってくれるという知識だけは持っていたからです。

その後、時が満ちて浜松市まで試弾に赴き、KAWAI RX-2(2004年製)という理想的な音色を奏でてくれるワンオーナーの中古ピアノを手に入れることができました。
先に書いた通り、諸事情によりたった9ヶ月という短い期間で手放すことになったのですが、その間はとても幸せなピアノライフを送ることができましたよ。(^-^)/

 

心にも栄養を♪

いま考えると、ピアノ購入計画がここまでボクのライフスタイルに彩を添えてくれてたなんて…
もう今後ピアノは買わずに、こういう想いを馳せる時間が持てるだけで十分じゃないかと思ったりもしますね。美味しい夢は最後の最後までとっておくっていうか。(笑)

どちらにせよ、今はグランドピアノを置ける場所もないことだし、たまには夜にピアノのカタログを眺める時間を復活させてみようかな?
今のボクにとってピアノのカタログは立派な大人のホビーであり、それを眺めることはこの上ない贅沢な時間だと思ってます♪

ささやかでも心が満たされる時間、あなたは持っていますか
心に栄養を与える方法は、特に贅沢をしなくてもたくさんありますので、なにか夢中になれるものをひとつ探してみるのも楽しいかも知れませんよ。

それではまた!(^-^)/~~~