スタインウェイはピアノの王様
こんばんは、グラフィッカー☆JUNです。(^-^)/
とうとうGW終わっちゃいますね。
現実逃避もここまでですね。
また明日からお仕事ですね。
いやなこと思い出させましたね。
ゴメンナサイ。(笑)
そしてまた一週間後、この殺伐とした日本社会にドップリと首まで浸かり続け、なんだか得体の知れないドロドロとした不純物が体内に蓄積され続けて週末を迎えるのでしょう。
あっ、、、またまたゴメンナサイ。(笑)
ボクにとって、こんな風に身も心もズズーンと重く淀みきった症状に一番効く薬は、ショパンがこの世に残してくれた166曲にも及ぶピアノ曲以外に思い付きません。
ピアノの音色って本当に素晴らしいですよね。
果てしなく透明で、清らかで、艶やかで…たった一音でも風にのってどこまでも遠くに飛んでいくイメージです。
そしてそれらの音はみな一様ではなく、曲によって、弾き手(ピアニスト)によって、またどんな時代のどんなメーカーのピアノを弾いているかによって、実に様々な表情を見せてくれるのです。
ということで、今回はピアノメーカーについてのお話です。
世界中には大小含めるととんでもない数のピアノメーカーが存在しますので、≪世界三大ピアノ≫といわれる海外のピアノメーカーにスポットを当てて、自分なりの表現で歴史や特徴を書いていこうと思います。そして、見識者の方々。「それ違うよっ!」って部分がありましたらどうかご指南ください。(^-^)
STEINWAY & SONS(スタインウェイ・アンド・サンズ)
1853年にアメリカで設立された、164年もの歴史を誇るピアノメーカーです。
そして、国内外の一流のアーティストたちから(クラシックのみならず、JAZZやPOPSのピアニストまで)最も支持を受けているのが、このスタインウェイです。
ドイツの家具屋だったヘンリー・スタインウェイという人が、ニューヨークで会社を設立したのですが、彼の死後ドイツのハンブルクにも工場が作られました。
ですから現在は『ニューヨーク・スタインウェイ』と『ハンブルク・スタインウェイ』の2つが存在し、同じスタインウェイでも両者には音質やタッチ感で大きな違いがあります。
中身の設計図は同じなので、使われている材料や製造工程の違いがあるのか? あるいは国民気質が反映されているのか? そこらへんが非常に謎です。
一般的にアメリカ製とかドイツ製とかいわれると、圧倒的にドイツ製の方が精巧で緻密なイメージですし、まぁ…あながち間違ってないような気がします。(笑)
あとはもう好みの問題でしかないのですが、
ボクは圧倒的にハンブルク製のほうが好きです。
参考までに、クラシックCDの録音に使用されているピアノの9割方はハンブルク製です。
また、各々の地域で生産されたピアノたちは輸出先も決まっていて、日本の正規代理店にはハンブルク製のものしか入ってきません。どうしても新品でニューヨーク製を手に入れたかったら、北アメリカか南アメリカのいずれかで購入し日本に送ってもらうしかありません。
中古であれば日本国内にも結構出回ってますが、ニューヨーク製に固執する理由はないような気がします。ハンブルク製スタインウェイという素晴らしいものがあるのですから。
▲両者はこのように見た目でも判断できます。
そういった事情で世界的に見てもハンブルク製のシェア率が圧倒的なので、敢えてスタインウェイ=ハンブルク製として書かせて頂きます。
但し、新品・中古関係なくきっちりとした調整がなされている前提での話ですが。
スタインウェイは、単にピアノという楽器の域を遥かに超越しています。
この世のものとは思えない、低音部から高音部まで全く濁りのない、クリアかつ温かみのある宝珠のような美しい音色…もはや神の領域です。
こんなことを書きながら、久しぶりにスタインウェイを弾きたくてたまらなくなってしまいました。
あとで、レンタルスタジオでも予約しよ~っと!(笑)
Bosendorfer(ベーゼンドルファー)
1828年にオーストリアで設立された、スタインウェイよりも歴史のあるピアノメーカーです。
ショパンと親交が深かった、ロマン派を代表する高名な作曲家兼ピアニスト『フランツ・リスト』の超絶技巧を擁する激しい演奏に耐えたのは、このベーゼンドルファー社製のピアノだけだったという逸話が残っています。
ことあるごとに後発のスタインウェイと人気を二分してきましたし、さすがに超一流品ということで、これまた超一流のピアニストに指示されています。
先に断っておきますが、以下は初心者であるボクの感想ですから、絶対参考にならないと思って下さい。
実際試弾したことがあるのですが…
はっきりいって弾きにくいです。
弾いていてつかみどころがないというか、ちゃんと弾いてるつもり(あくまでもつもり)なのに、音がしっくりとついてきてくれないのです。
しばらく一生懸命弾いてみたのですが、最後まで感覚がつかめませんでした。
はい、これはボクの未熟さゆえです。きっと弾くべき人が弾いたらなんてこともなく弾きこなすのでしょう。なので、感想は以上で終わりです。(笑)
ここで悲しい情報をひとつ…
2008年、みなさんよく御存じの国産メーカー『YAMAHA』に買収されました。
YAMAHAは素晴らしい企業ですし、今となっては世界中にその名を轟かせています。
でも、これがニュースで流れたときは結構ショックでした。
≪世界三大ピアノ≫のひとつと謳われるあのベーゼンドルファーがYAMAHAに!?って感じで。
だからといって、ベーゼンドルファーが長年培ってきた技術や音色が損なわれることはありませんし、YAMAHAにとっても伝統あるベーゼンドルファーを技術ごと吸収できたことは、業界的にもいいことなのではないかと思います。
※余談ですが、近年のYAMAHAのレベルは著しく高いです。やっぱりすごい日本人!
C. Bechstein(ベヒシュタイン)
前述のスタインウェイと同じく、1853年設立のドイツのピアノメーカーです。
リストやドビュッシーといったロマン派~印象派を代表するクラシック演奏家が一生涯弾き続けたほど魅力的なピアノらしいです。って、あれれ!? リストはベーゼンドルファー社の広告塔ではなかったの?(…まぁいいや。)
一時、ボールドウィン社(アメリカでは一般的なピアノメーカー)に買収されますが、ほどなくドイツ人の経営者に戻りました。
ちなみに日本のピアノメーカーで『DIAPASON』という知る人ぞ知るブランドがあります。
大橋幡岩という人が製作した純国産ピアノなのですが、その設計の元となったのがこのベヒシュタインだといわれています。
理想と夢だけを追い求める男たちの魂が宿っているピアノとでも言いましょうか。こういう話には非常にロマンを感じ、九州男児であるボクは燃えてしまいますね。(*´ω`*)萌 ←違う。
で、ボクはこのベヒシュタインを一度も弾いたことがありません。
なぜなら、通常は購入検討を前提として、試弾会の予約を入れるのが一般的なのですが、試弾している間は当然お隣でスタッフさんが聴いているワケで…どうにも下手くそで『こいつ、このレベルでうちのピアノなんて100万年早ぇ~よ!』と思われるのが恥ずかしくて、思いっきり弾けないのです。(笑)
そうなると、弾きたいピアノが置いてある貸しスタジオを探すしかないのですが、スタインウェイが置いてあるところは結構あるのですが、ベヒシュタインとなるとちょっと探すのに苦労するのです。
ベヒシュタインのピアノが置いてある、都内でオススメの貸しスタジオありませんか? グランドでもアップライトでもどちらでも構いませんので、もしご存知の方は情報を頂けたら嬉しいです!
有名国産ピアノメーカーは、『家庭用ピアノ=工業製品』として位置づけし、コストダウンの為に海外に工場を構えて、ある一定レベルの品質をもってライン生産しまくっているメーカーがほとんどです。
それに対して、今回取り上げたピアノメーカーでは、経験豊富な優れた職人たちが、一台一台じっくり時間をかけてハンドメイドで作り上げていきます。
当然ながら後者のほうが比較にならないくらい高価です。スタインウェイで具体例を挙げると、一番小さいクラスのクランドピアノS-155でなんと!
¥9,200,000-(税別)ドドーン(゚◇゚;)
さて、いかがでしたでしょうか?
ピアノの世界って、もっと細部まで切り込んでいけばネタが尽きません。それほどまでにディープな世界なのです。でも、それもまた別の機会に小出しに書いていきますね。いくら書いても完結させる自信がありませんので…(^^;;
▲こちらの本は、かなりマニアックな内容で超オススメです。
次回以降になりますが、今度は国内のピアノメーカーについて書いてみたいと思いますので、是非またお付き合いくださいね!
それではまた!(^-^)/~~~